約 1,148,814 件
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/476.html
魔人 が 生まれた 日(後編) ◆ew5bR2RQj. 「ゲホッ、ゲホッ……」 地べたに倒れ伏しながら咳き込む鷹野。 オーディンの変身は解除され、剥き出しの生身が打ち捨てられるように焼け焦げた地面の上を転がっていた。 全身の至るところに手酷い火傷が刻み込まれ、一部は炭化すらしている。 手榴弾の爆発を至近距離で受けた上、マハラギダインの炎に呑み込まれたのだ。 オーディンに変身していなければ、確実に死んでいただろう。 だが、そのオーディンの力も失った。 ゴルトフェニックスも炎に呑み込まれて消滅し、カードデッキも衝撃に耐え切れず砕け散った。 デイパックも手元に無く、もはや打つ手はない。 「起きろ」 襟首を捕まれ、鷹野の身体が乱暴に持ち上げられる。 火傷を負った身体が地面に擦られ、激痛が脳を揺り動かす。 顔を上げると、そこにいたのは狭間。 さらに後ろを見渡すと、残りの三人も立っていた。 「貴様はV.V.の回し者だったな、ならば色々と知っているのだろう?」 主催の回し者ではないが、鷹野が色々と知っているのは事実だ。 幹部の一人として運営に携わっていた彼女は、殺し合いの深い部分にまで精通している。 彼らが知りたがっているであろう情報も当然知っていた。 「V.V.が何を目論んでいるのか、どうすればここから脱出できるか、貴様なら知っているはずだ、答えてもらうぞ」 早口で捲し立てる狭間から顔を逸らす鷹野。 確かに知ってはいるが、それを話す理由などない。 自分の計画を無残にも破壊してくれた彼らには、部活メンバーと同等以上の憎しみを抱いている。 もし可能であるなら、全員この手で脳味噌を切り刻んでやりたいくらいだ。 「黙秘が通じると思うか? 貴様が口を割るまであらゆる手を尽くさせてもらう」 鷹野の眼前へと突き付けられる狭間の手。 彼が呪文を唱えるだけで、そこからはあらゆる災害が産み出される。 それでも抵抗しようと口を閉じようとしたが、奥歯がガチガチと鳴っていることに気付いた。 いや、それだけではない。 腕や脚といったあらゆる部分がガタガタと震えている。 抵抗しようとしても、絶対的な恐怖を植え付けられた身体は言うことを聞かなかったのだ。 逸らしていた顔を元へと戻し、狭間の目を見ないように何度も首肯した。 「まずは『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページのユーザ名とパスワードを教えろ」 質問に答えようと口を開くが、ガチガチと顎が震えてまともに声を発することができない。 「……ta……kano…………ひ、12……3……」 それでも必死になって絞り出し、ようやく最初の質問に答えることができた。 「よし、なら次は――――」 「狭間さん!」 狭間の声が、レナの大きな声によって掻き消される。 「少し休んでからの方がいいんじゃないかな。このままだと鷹野さん……死んじゃうよ」 レナの言葉を聞き、目を丸くする狭間。 信じられないものを見たと言うような様子だ。 「何を言っている。この女が何をしたのか忘れたのか?」 「忘れてなんかない。けど、いくらなんでも可哀想だよ…… 確かに鷹野さんにはすっごい怒ってるけど、それでも死んでほしいなんて思わない」 「だが――――」 「これじゃあどうやっても逃げられないし、それに狭間さんだって少し休んだ方がいいよ」 そう言うレナの視線は、狭間の右腕に注がれている。 彼もこの戦闘で負傷した上、魔法を乱発したことで疲労している。 さらに北岡やジェレミアも息が上がっていることを指摘し、元いた民家に戻ることを彼女は提案した。 「チッ……仕方がないな、竜宮に感謝しろ」 舌打ちをすると、狭間が不機嫌そうに鷹野を解放した。 「立てますか?」 「な……ん…………で……」 倒れている鷹野に向けて、レナは手を差し伸べる。 その優しさが、彼女には理解することができない。 毒薬を投与して信頼を引き裂き、それが失敗したら直接殺そうとした。 そもそも自分は、レナをバトルロワイアルに巻き込んだ張本人である。 「だって、鷹野さんなんか辛そうだったから……」 そう言って覗きこんでくるレナの目は、本気で彼女を心配しているものだった。 「あ……り……」 火傷を追って震える手を何とか持ち上げ、差し伸べられた掌に乗せようとする。 「それには及びません」 空を切り、何かが飛来する。 背後から衝撃が走り、腹部へと突き抜ける。 弱々しく伸ばされた手は、掌に重なることなく地面へと落ちた。 ☆ ☆ ☆ 衝撃音に気付いて振り向いた狭間が目撃したのは、鷹野の腹部に紫色の水晶が突き刺さる光景だった。 鋭利な刃のような水晶の先端は、彼女の血液で真っ赤に染まっている。 「何者だ貴様は!?」 怒号を上げる狭間の視線が注がれているのは、鷹野の背後よりさらに遠く。 そこには一人の少女が佇んでいる。 異様なほど整った顔、紫を基調としたゴシックドレス、絹のように美しく長い銀髪。 そして何よりも特徴的なのは、左目を隠すように装着された薔薇の眼帯。 「私は、薔薇水晶……主催側の一人……」 無表情のまま自己紹介を始める少女は、自らを薔薇水晶と名乗る。 同時に、主催側の者であるとも。 「奴を逃がすな! マハジオンガ!」 狭間の左手から薔薇水晶を取り囲むように幾筋もの電撃が放射される。 しかし彼女は小さな身体を活かした動きによって、どれも擦り抜けていってしまう。 続いてジェレミアが跳躍するが、それを見越したように彼女は後方へ下がっていく。 「間抜けめ、そこは行き止まりだ!」 彼女が下がった場所の背後には、お化け屋敷が聳え立っている。 これでは袋小路に追い込まれた鼠だ。 ニヤリと笑いながら、狭間は魔法を唱えようとする。 だが、次に目の前で起きた出来事に虚を突かれてしまった。 「窓が揺れている……?」 固体であるはずの窓ガラスが、水面のようにゆらゆらと揺れ動いている。 しばらく観察していると、やがて水面に渦が巻き始めた。 「戦いに水を差した邪魔者は処分しました これ以上無粋な真似は致しません……どうぞ存分に殺し合ってください……」 「ふざけるな!」 狭間が手を伸ばすが、薔薇水晶が窓ガラスの渦の中に吸い込まれる方が早い。 無色透明だったはずの窓が、いつの間にか絵の具をぶち撒けたような混色へと変わっている。 「一つ、忠告です」 存在が希薄になっていく薔薇水晶が、思い出したように口を開く。 「まだ戦いは終わっていません、それをお忘れなきよう……」 こうして、薔薇水晶の姿は鏡の中に消えていった。 「何だったんだアイツは……」 薔薇水晶の消えて行った窓を見つめながら、ジェレミアはごちる。 奇妙な色に染まっていたガラスは、元の無色透明な物へと戻っていた。 「鷹野さん! 鷹野さん!」 目を閉じる鷹野に何度も呼び掛けるレナ。 刺し貫いた水晶は消滅したが、背中から腹部にかけて大きな穴が開いている。 出血量も夥しく、これではもう死亡しているだろう。 「最後の言葉は一体どういう意味だ……」 それを尻目に狭間は薔薇水晶が残した言葉の真意を考えていた。 まだバトルロワイアルは終わっていない。 普通に考えればそうだが、これでは忠告にならない。 ならば、一体―――― 「奴がいない!?」 周囲を見渡し、狭間は声を荒げた。 倒れていたはずのスザクの姿が無くなっている。 遠くに縁の姿はあるが、スザクだけいない。 ここでようやく、薔薇水晶の残した言葉の真意に気付いた。 それは”この”戦いがまだ終わっていないという意味。 「……ザン!」 背後に殺気を感じた狭間は、振り向きざまに衝撃波を放つ。 その空間は透明だが、確かな存在感を放っていたのだ。 「ギイイイイイィィィィィィッ!」 衝撃波が命中し、擬態していた姿がゆっくりと曝け出される。 だが、そこに居たのはスザクでは無かった。 黄緑色の肉体に赤いラインで描かれた模様。 二足歩行を可能とするカメレオンのような怪物――――バイオグリーザ。 仮面ライダーベルデと契約する、ミラーモンスター。 「気を――――」 狭間が警戒を促すよりも早く。 パァン、と乾いた音が鳴り響いた。 「え……?」 ブシャッと音を立て、レナの胸部から噴き出る鮮血。 その様子を北岡とジェレミアは唖然としながら見つめている。 飛び散った血が彼らの服や鎧を濡らしていた。 撃たれたことに気付いていないのか、呆けた様子で血塗れの掌を見つめるレナ。 だが、やがて、糸が切れたように、その場へと崩れ落ちた。 「竜宮ッ!!」 崩れ落ちたレナへと駆け寄る狭間。 彼女の左胸には穴が空いていて、そこから真っ赤な血液が溢れ出している。 穴はとても小さいのに、溢れる血液は瞬く間に彼女のセーラー服を赤一色に染めていく。 「やった……ハハ……ハハハ、ハハハハハハハハハハハハ!!!!」 背後で誰かが笑い出した。 振り返った先に居たのは、仮面ライダーベルデに変身したスザクの姿。 その手に握り締めている拳銃からは煙が立ち上っている。 「水銀燈の仇だ! 君が彼女を殺したから! だから! アーッハハハハハハハハハハ!!」 戦闘で敗北して気絶したスザクだが、打ちどころが良かったためすぐに覚醒した。 そうして目を見開いた時、彼に注目しているものは誰もいない。 そのため自由に動き回れると判断したのだ。 まずはバイオグリーザを召喚して周囲の景色に擬態させる。 さらに新たなカード――――自身の姿を透明化するクリアーベントを使用した。 これで姿を隠した上、バイオグリーザを囮に使う二重の策。 こうして狭間達に近付き、レナを撃ち抜いたのだ。 「君も……君も大事な人を失う苦しみを味わえ!」 狭間ではなくレナを狙ったのには二つの理由がある。 一つ目は狭間が銃弾では死なない可能性があったから。 そして二つ目は、彼に自分と同様の苦しみを与えるため。 この世の誰よりも愛する水銀燈を、狭間偉出夫は笑いながら殺した。 それによってスザクが味わった絶望や苦痛は、何よりも受け入れ難いものだった。 ただ殺すだけでは飽き足らない。 自分と同じ絶望を味わわせてこそ、初めて復讐は完成する。 「その声……まさか枢木か!?」 「ハハハ、アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」 仮面に隠れていたため、ジェレミアは今までベルデの正体がスザクであることに気付いていなかった。 大声で盛大に笑い続けるスザク。 かつての騎士の面影はなく、そこに立っているのは外道へと落ちた悪鬼。 最初は唖然としていたジェレミアの顔が、だんだんと怒りの色で染まっていく。 「貴様ァッ!」 激情を顕にし、刀を振り抜くジェレミア。 笑い続けるスザクへ斬り掛かろうとするが―――― 「――――マハラギダイン」 スザクの身体から巨大な火柱が立ち上がり、その足は立ち止まってしまった。 「がああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」 悲鳴へと変わる笑い声。 紅蓮色の巨大な火炎が、スザクの周辺一帯を隈なく覆い尽くす。 苦痛から発せられる悲鳴は、まさに断末魔の絶叫だった。 「ギイイイイイイイイイイイイィィィィィィィィィッ!!!!」 続いて、もう一つの悲鳴が轟く。 彼らの背後にいたバイオグリーザが炎に包まれたのだ。 炎熱によって空は揺らめき、景色は歪んでいく。 牢獄から脱出しようとスザクは必死に藻掻くが、炎の奔流が彼を逃すことはない。 内側で彼を焼き尽くすそれを喩えるなら火炎の牢獄。 その中で藻掻き続ける姿は、まるで火の海を泳いでいるようだった。 「ギ……ギィィ――――……」 二つの絶叫が空気を震撼させるが、やがて一つは聞こえなくなる。 バイオグリーザが完全に燃え尽きたのだ。 それが合図だったかのように、スザクの身に纏う鎧がくすんだ黒鉄色に変わていく。 契約モンスターを失ったことで、ベルデはブランク体に戻ったのだ。 ブランク体になったライダーの力は大幅に減少する。 それはつまり、身体を焼かれる苦痛がより鮮明に伝わるようになったということ。 「ぐあ……がああ……ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 獣のような絶叫が木霊し、橙に煌めく空に黒煙が立ち込めていく。 パチパチと音を立てながら、黒鉄色の鎧も炎上が始まっていた。 炎に呑まれた鎧からは炭化して崩れていき、スーツにはポロポロと穴が開き始める。 やがて鎧に包まれている箇所よりも生身の箇所が多くなり、炎は彼の内側にまで侵攻していく。 苦痛に屈したのか、やがてスザクの身体は動かなくなった。 両腕は力無くぶら下がり、首はだらんと下に落ちる。 「が……ぁ……」 炎に溶け落ちるように、スザクの変身が解除される。 Vバックルが炎熱で変形し、装着されたカードデッキが零れ落ちたのだ。 落下した瞬間、炎に呑み込まれるカードデッキ。 美しい長方形だったそれは溶け出し、見る見るうちに歪な楕円へと姿を変える。 やがてその楕円すらも炎が覆い尽くし、燃え尽きて完全に消滅した。 「…………」 喉を焼かれたのか、スザクの口からはもはや悲鳴すらも上がらない。 それでも炎の勢いは収まらず、容赦なく彼の身体を燃やし尽くす。 彼の象徴だった白の騎士服は、炎の浸食で瞬く間に黒に変わっていく。 力を失った彼にに、それを防ぐ手段はない。 やがて炎は服を突き破り、彼の肉体に到達した。 至るところに醜い火傷を負った彼を、火炎は嬲るように責め付ける。 髪も、爪も、皮膚も、肉も、骨も、内蔵も、神経も。 もはや焼かれていない箇所は存在しない。 「……ぁ……」 彼の全身がどす黒い赤に染まった頃、ようやく炎の勢いは弱くなった。 身体の至るところから黒煙を上げるスザク。 座ることさえままならないのか、脚は錆び付いた鉄骨のように地面に突き刺さっている。 両腕と頭は下を向き、焦げ付いた地面を焦点の定まらない目が泳いでいた。 「……殺してやる」 底冷えするように冷たく、だが焼け付くような憤怒を乗せた声が響く。 「殺してやるぞ、枢木!」 斬鉄剣を抜いた狭間が、スザクに斬り掛かろうとしていた。 焦げ付いた地面の中心に立ち尽くすスザクの下へと、狭間は一歩ずつ距離を詰めていく。 それを見ることすらせず、棒立ちのまま下を向いているスザク。 もはや抵抗する力も残されていないのだろう。 スザクの傍にまで辿り着いた狭間は、斬鉄剣を鞘から抜く。 「狭……間……さん……」 刹那、小さな声が狭間の耳朶を震わす。 注意していなければ聞き取れなかっただろう、今にも消えてしまいそうな声。 声の方向を振り向くと、遠くで仰向けに倒れるレナの姿があった。 悲しそうな目で彼を見る、レナの姿が。 狭間の手が、止まる。 「がっ……!」 そんな彼の頭部に、背後から衝撃が襲い掛かった。 地面に激突し、転げていく狭間。 目まぐるしく変化する彼の視界に、拳を突き出したスザクの姿が映る。 スザクは身体を翻すと、遊園地の出口へと走り去っていった。 「あいつ……あれで動けるのか!?」 「待て、枢木!」 大火傷を負いながらも走り去っていくスザクを見て、ジェレミアと北岡が声を上げる。 「う……あぁ!」 だが、レナの上げた苦悶の声がそれを掻き消した。 「……」 口元に付着した血を制服の裾で拭きながら、狭間はゆっくりと立ち上がる。 そのまま覚束ない足取りで歩き始め、レナの傍へと来た。 そこで初めて、目の前の惨状と向き合う。 左胸からの出血は未だ止まらず、セーラー服は全体が血で染まっている。 呼吸は刻一刻と荒くなり、顔からはどんどんと生気が抜けていく。 身体の下には血溜まりが出き、彼の履く黒い革靴を汚していた。 「ディアラハン」 青白くなったレナの顔に手を翳し、自らの知る最高の回復魔法を唱える狭間。 柔らかい光が、彼女の身体に膜を張る。 だが、無意味だった。 左胸の負傷は塞がっても、肉体から離れようとする魂を留めることができない。 彼女が死に逝くのを、止めることができない。 「何故だ……何故なんだ……」 自問するように、狭間の口から声が漏れる。 燃え盛るような復讐心が消えた後、去来したのは空虚感。 魔界では簡単に覆せたものが、ここでは覆すことができない。 竜宮レナが死んでしまう。 自分に信じる心を教えてくれた人が死んでしまう。 狭間にとって、それはとてつもなく恐ろしい事だった。 「……死なないでくれ」 次第に声は嗚咽混じりになり、ついには涙声へと変わる。 ぽたり、ぽたりと。 狭間の目から、涙が零れ落ちていく。 「死ぬな!」 大粒の涙を流しながら、震える声で狭間は叫んだ。 「駄目だよ……」 狭間の頬に、暖かいものが触れる。 涙で歪む視界で目を見開くと、その正体がレナの手であることが分かった。 「男の子が泣いちゃ……駄目だよ……」 レナの手が狭間の目元を擦り、溜まった涙を拭い取る。 歪んでいた視界が、元へと戻った。 だが、そこに映るのは血塗れのレナの姿。 また涙が零れ落ちる。 氾濫した川のように涙が止まらない。 自分で拭っても、次から次へと溢れだしてしまう。 「もう……しょうがないなぁ……」 そんな彼を見兼ねたのか、レナがまた狭間の涙を拭う。 そうして視界の先に飛び込んできたのは、困ったように笑う彼女の姿だった。 「狭間」 今まで沈黙を貫いていたジェレミアが口を開く。 「私達はこれから枢木ともう一人の男を探してくる」 ジェレミアの言葉を受け、狭間は数分前に縁が倒れていた箇所に視線を向ける。 そこに縁の姿はなく、代わりに力の香の空き瓶が転がっていた。 「君は……竜宮の傍に居てやれ」 そう言い残すと、狭間の返事を聞く前にジェレミアと北岡は去っていった。 「……」 去っていく二人を目で追う狭間だが、やがて視線はレナへと戻っていく。 血に塗れ、今にも死んでしまいそうなレナへと。 視線を逸らしたからといって、レナの容態が良くなるわけがない。 そんなことは、分かっている。 「私……死んじゃうんだね……」 他人事のように呟くレナ。 彼女の口から死という単語を聞いたことで、死という概念が狭間の中でよりはっきりと形を為していく。 死とは魂の終着点。 肉体から離れた魂はある場所へ向かう。 黄金の海を渡り、無限に広がる花畑を越え、その先にある川へと。 そこで輪廻の輪を潜り、新たな命へと転生する。 つまり魂とは無限なのだ。 しかし、いくら無限と言っても、いくら転生すると言っても。 竜宮レナという存在が消えてしまう事実は変わらない。 「死ぬな……死んでは駄目だ、死ぬんじゃない…………死んじゃ嫌だ……」 制服が血に染まるのも厭わず、血溜まりの中に座り込む狭間。 震える手を回し、レナの身体を抱き締める。 そうして直に触れた肌は、恐ろしいほど冷たい。 頬に触れた時に感じた暖かさが、今は欠片も感じられない。 「僕を、僕を置いてかないでよ……君に置いてかれたら僕は、僕は……」 レナの身体に縋りつくその様は、まるで駄々をこねる子供だった。 「あはは……」 縋りつく狭間の背に、レナの手が乗せられる。 その感触を感じた狭間は、涙と血で塗れた顔を上げた。 「狭間さん、本当は自分のこと僕って言うんだね」 ニィっと笑いながら、悪戯っぽい口調で指摘するレナ。 「いやっ、ち、違う……これは……私は!」 「もう……別に恥ずかしがらなくたっていいよ、誰にも言ったりなんかしないよ」 からかわれたことで羞恥を覚え、狭間の頬に朱が差していく。 畳み掛けるように、今の自分が何をしているのかを思い出した。 子供のように涙を流しながら、年下の女の子に抱き着いている。 急いで彼女の身体から離れるが、先程まで抱き着いていたことに変わりはない。 あまりの醜態に、猛烈な自己嫌悪に襲われる。 「狭間さんって結構甘えん坊さんなんだ」 「ち、違う! そんなことはない……私は……全知全能の……!」 「あははっ、可愛い」 「か、可愛いだと!?」 「うん、とっても可愛いよ」 熱の篭った顔にさらに熱くなっていく。 必死で取り繕うとするものの、言葉が浮かんでこない。 「私だけが……私だけがその事を知ってるんだね、ちょっと嬉しいな……」 そう呟いたレナの顔はとても嬉しそうで、でもちょっとだけ寂しそうだった。 「さっきまですごく痛かったのにね……今は全然痛くないんだ、狭間さんのおかげかな? 痛くないのに……とっても眠いんだ……ごめんね、せっかく魔法を掛けてくれたのに」 「ッ……君が謝ることはないだろう、むしろ謝るのは私の方だ、私が君を完全に回復させることが出来れば……」 「ううん、そんなことない」 悔恨の言葉を連ねる狭間を見て、レナは首を横に振る。 「……狭間さん、一つだけ……お願いしてもいいかな……」 「なんだ、言ってみろ」 とても眠そうな目で狭間を見上げるレナ。 紡いだ言葉はあまりにも希薄で、彼女の命がもう長くないことを実感させる。 「うん……皆を元の世界に返してあげて欲しいんだ……狭間さんならきっと出来るよ」 「当たり前だろう、私を誰だと思っている?」 「ジェレミアさんに……北岡さんに……柊さんに……ヴァンさんに……C.C.さんに……」 「ああ、分かっている、だから――――」 「狭間さんも……」 辛そうに話すレナを見兼ねて黙らせようとするが、自身の名前が出たことで思わず口を結んでしまう。 「狭間さんも……元の世界に帰ってね」 死が、すぐ傍で鎌首をもたげている。 そう実感させてしまうくらい、彼女の声は儚い。 「ああ、分かった」 しかし、その声は。 「その願い、この魔人皇――――狭間偉出夫が引き受けた 必ず他の者達と共にここを脱出し、元の世界に帰ってみせる、約束しよう」 全知全能たる魔人皇――――狭間偉出夫の耳に、確かに伝わっていた。 「……」 狭間の返答を聞くと、レナは笑顔を浮かべる。 女神と見間違うような、慈愛と母性に満ちた笑顔を。 そうして、そのまま動かなくなる。 女神のような笑顔を浮かべたまま、竜宮レナはこの世を去っていった。 「……ああ、分かっているさ、分かっているとも……」 レナの肉体を見下ろしながら狭間は独白する。 上を見上げると、そこにあるのは雲一つ無い星空。 彼女の魂は天を昇っているのだろうか。 柄にもなく、狭間はそんなことを考える。 だがしばらくすると、決心したようにレナの肉体へと視線を戻した。 「君の生き様を絶対に侮辱させたりなどしない、少し熱いかもしれないが……我慢してくれ」 狭間の掌に生まれた小さな炎。 それはゆっくりとレナの肉体に向かっていき、到達すると大きな炎になって抱き締めるように包み込んだ。 「……」 肉体はどんとんと形を失い、炎の中で朽ちていく。 主催側がさざなみの笛を所持しているため、彼女の肉体が操られる可能性がある。 そんなことは絶対に許すわけにはいかない。 だからこそ、遺体を燃やしたのだ。 「竜宮……」 遺体を燃やしたことで、また改めて彼女の死を実感してしまう。 また涙が流れそうになるが、必死に踏み止まる。 必死に拳を握り締め、我慢する。 そんな時だった。 「誰だ!?」 背後で、擦れるような物音が鳴ったのは。 ☆ ☆ ☆ 「ハハハ……アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」 大火傷を負った身体を鞭打ちながら走り続けるスザク。 滅茶苦茶に逃げていため、現在地が何処かすらも分からない。 周囲を見渡すと民家が並んでいたため、辛うじて遊園地は脱出したことが分かった。 「やったよ! 僕、やったんだ!」 激痛と熱が身体を苛んでも、流れる空気が皮膚を切り裂いても、そんな事は関係ない。 狂ったように笑いながら、彼はただ走り続けている。 いずれ狭間達も殺すが、今の装備では無理だろう。 ベルデのデッキは破壊され、他の支給品も全て燃え尽きてしまった。 回復道具を持った縁と合流し、再び戦力を整える必要がある。 「水銀燈、僕は一人殺せたんだ!」 口走ったのは愛する人への思慕の情。 眠っている彼女が起き上がるまで、一歩近づいた。 自分の身体が燃え尽きようとも、最後に彼女が起き上がってくれればそれでいい。 今の彼の原動力は、彼女を愛する心だ。 「待っててね……もうすぐだから……もうすぐで!」 縁と合流して装備を整えたら、今度こそ狭間を殺す。 愛する人を失って絶望した狭間を、今度こそこの手で殺してやる。 そうすれば、水銀燈の復活はもう目と鼻の先だ。 「もうすぐで君を――――」 色を失った瞳を見開きながら、スザクは叫ぼうとする。 だが、その前に視界がぐにゃりと歪んだ。 脳を直接掻き回されたように頭は混濁とし、手脚から力が抜けていく。 踏ん張ろうとするも叶わず、彼の身体は傍にある壁へと倒れ込んだ。 「あれ、おかしいな……」 壁にもたれかかろうとするが、それすらも叶わない。 炭と血の色で外壁を汚しながら、身体はずるずると地面に下がっていく。 スザクは驚いているが、理由は単純だ。 酷使した身体が限界を迎えただけである。 あれ程の大火傷を負い、今まで動けた方がおかしいのだ。 右手を伸ばして外壁にしがみ付くが、すぐにその手も離れてしまう。 座り込むようにずり落ちたスザクの身体は、もう指一つ動かなくなっていた。 「何でだろう……どうして動けないのかな……」 瞼が重くなってくる。 大火傷を負った身体で走り回ったことで、体力も限界を越えてしまったのだ。 意識には靄が掛かり、視界は暗黒に染まっていく。 訪れた死の運命を、スザクは朧気に悟った。 「ごめん、水銀燈……」 ぼんやりとする意識の中、最後に残ったのは愛する人への懺悔の心。 「君を生き返らせることができなかった……仇も取れなかった……ごめん……」 赤黒く染まった瞼の下から、涙が零れ落ちる。 狭間偉出夫と相対したにも関わらず、スザクはとどめを刺すことができなかった。 彼の大切な人は奪えたが、それだけだ。 逆に返り討ちにされ、おめおめと逃げ帰ってきた。 生き返らせることもできず、仇を取ることもできず、彼の命は潰えようとしている。 「水銀燈……水銀燈……水銀燈……水銀燈――――」 何も成し遂げられなかった人生に未練を抱きながら、水銀燈の名前を連呼し始めるスザク。 そうすることで、彼女の存在を身近に感じることができる気がしたのだ。 「……水銀燈……水銀燈……水銀燈――――」 悠然と広がる黒翼に、鈴を鳴らしたような声、絹のように美しい銀髪。 幼さを残しながらも色気のある肢体と、それを一層惹き立てる黒のゴシックドレス。 鋭くも憂いを帯びた瞳と、均整に整った美麗な顔。 そこに浮かぶ千差万別の表情や仕草、口癖、思考、動作。 彼女に欠点など無く、ありとあらゆる所が愛おしい。 「水銀燈……水銀燈――――」 彼女の一挙手一投足を思い浮かべながら、スザクは名前を呼び続ける。 「水銀燈――――…………」 だが、それは。 「……………………」 何の前触れもなく。 「…………水銀燈?」 唐突に終わりを告げた。 「あれ、今まで、僕は……」 意識の中の霧が晴れていき、視界が鮮明になっていく。 死へ向かおうとしていた肉体に光が灯る。 その感覚を例えるのなら、朝日が昇っていく様を眺めているような気分だった。 鋭く歪んでいた瞳は、幼子のそれのように丸みを帯びていく。 内側に溜まっていた濁りは消え、目の前の光景を鏡のように映し出していた。 回り道になるが、ここで一つの事実を話しておかなければならない。 先の戦いの際、彼は身体を完全治癒する”香”を使用した。 鷹野三四が無断で持ち出し、雪代縁を経由して彼の手渡された道具。 これには傷を完全回復する他に、使用者の能力を上昇させる効果もある。 鷹野のは知恵を、縁は速さと力を強化されている。 ならば、スザクは何を強化されたのだろうか。 それは――――運だ。 能力上昇の説明まで受けていなかった縁が適当に取り出したのは運の香だった。 先の戦いを思い出して欲しい。 結果的に成功したものの、レナへの奇襲は綱渡りも同然であった。 カードの装填音に気付かれず、狭間達に気配を悟られず、バイオグリーザの接近を限界まで許す。 これらが全て成功したのは、偏に運が良かったからだ。 ギガキャノンの砲撃による気絶からすぐに回復したのも、打ちどころが良かったからである。 あれだけの大火傷を負ってすぐに動けたのも、ジェレミアや北岡の追跡を振り切れたのも。 全ては運が良かったからだ。 さて、本題に入ろう。 彼が水銀燈に飲まされた惚れ薬は、本来なら水の精霊の秘薬でしか解除できない劇薬。 故に狭間の魔法でも効果を弱める程度が限界であった。 少々効果が収まったところで、魅了状態が解除されるわけではない。 しかし、この効果も永遠ではない。 持続時間には個人差があり、一定時間が経過すれば魅了状態は解除される。 ここまで説明すればもう分かるだろう。 惚れ薬の魔力に囚われている本人は幸せでも、所詮は毒物。 毒物とは身体の外に排出されるべきものだ。 その効力が弱まった直後、運気が上昇したことで―――― ――――惚れ薬の効果は途切れたのだ。 「なんで、僕は、水銀燈なんかの言うことを……」 火傷を負った手足を見回しながら疑問符を浮かべるスザク。 何故、水銀燈のことを愛してるなどと言ったのか。 彼女は自分を罠に嵌め、何らかの毒を盛った。 すぐに身体の調子は良くなったが、それでも毒を盛ったのは事実だ。 彼女は愛する人などではなく、倒すべき敵だ。 いや、そもそも根本からおかしい。 自分が心の底から愛する女性は、この世にたった一人しかいない。 「違う、水銀燈じゃない、僕が、本当に愛していたのは――――」 「――――誰だ?」 姿が、思い出せない。 声が、思い出せない。 顔が、思い出せない。 名が、思い出せない。 表情も、仕草も、口癖も、思考も、動作も。 何もかもが、思い出せない。 忘れるはずがないのに、ぽっかりと穴が開いたように思い出せない。 唯一残っているのは記憶。 だが、その中に彼女の姿はない。 記憶としては残っているのに、その中に居るはずの彼女の姿は無い。 古ぼけたビデオテープのように、彼女の姿だけが抜け落ちている。 それでもスザクは諦めなかった。 記憶を手繰りよせ、瓦礫の中から探し出すように全身を傷だらけにしながら思い出そうとする。 「あ……あ……」 それでも、何一つ思い出すことができない。 代わりに思い出したのは―――― ――――高良さん。ごめん……彼女の為に死んでくれ ――――そうだね、弾が勿体無い。鎌を使っても血で切れ味が悪くなるかもしれないからね ――――好きな人を生き返らせようと思って……何が悪いッ!!! 同行していた高良みゆきを銃で撃ち殺した。 目の前を走っていた少年を気絶させ、支給品を全て奪い取った。 既に死体となっていたルルーシュの頭を撃ち抜いた。 無防備だった一般人の集団を襲撃した。 他の戦闘に乱入し、相手を殺す寸前まで傷めつけた。 かつての同志だったジェレミアの首を、殺すつもりで絞め上げた。 「あ……あぁ……ああああ……あああああぁぁぁ」 思い出したのは、水銀燈の名の下に行なってきた罪の記憶。 惚れ薬の効果は途切れても、その間の記憶は残り続ける。 丸くなっていた瞳孔が徐々に見開いていく。 四肢が痙攣し、焼け付いた喉から震えるような声が漏れだす。 ――――やった……ハハ……ハハハ、ハハハハハハハハハハハハ!!!! ――――水銀燈の仇だ! 君が彼女を殺したから! だから! アーッハハハハハハハハハハ!! ――――君も……君も大事な人を失う苦しみを味わえ! 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」 狭間偉出夫の大切な人を、この手で撃ち殺した。 彼女を撃ち殺した銃で、狭間の大切な人を撃ち殺した。 かつてルルーシュが――――ゼロがそうしたように。 「僕は……俺はぁ……何てことを……ッ!」 途方も無いほどの後悔が押し寄せる。 贖おうとしても、到底贖い切ることのできない後悔。 それが大津波となり、動かない身体を呑み込んでいく。 どれだけの苦痛が身体を蝕んでも、藻掻くことすら許されない。 「ごめん……ごめん……ごめん……ごめん……」 涙が頬を濡らしていく。 だが、それすら許さないと言うように火傷の跡が染みて疼きだす。 それでも涙は止まらず、スザクを苛んでいく。 「高良さんごめん……ジェレミア卿ごめん……ルルーシュごめん……」 激痛が全身を攻め立てる中、掠れた声で謝罪を続けるスザク。 名を知る者へは直接、名を知らぬ者へは心の中で言う。 彼の中にはもう何も無い。 愛する人を失い、故郷を失い、誇りを失い、友を失い、思い出すらも失った。 「イデオ……ごめん…………」 指一つ動かない身体でも、スザクの意識はしばらく保たれていた。 しかし、もはや生きる気力はない。 『生きろ』のギアスを失った彼に、もはや贖罪の道を選ぶほどの力はない。 暗闇が帳を降ろす、薄暗い路地の中。 そこに座り込んだスザクは、誰も聞く者がいない謝罪をひたすらに述べ続けた。 「ごめん――――…………」 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ 死亡】 時系列順で読む Back 魔人 が 生まれた 日(前編) Next ひぐらしのなく頃に 投下順で読む Back 魔人 が 生まれた 日(前編) Next ひぐらしのなく頃に 155 魔人 が 生まれた 日(前編) 北岡秀一 159 ひぐらしのなく頃に 柊つかさ ジェレミア・ゴットバルト 竜宮レナ 狭間偉出雄 鷹野三四 雪代縁 枢木スザク GAME OVER 154 世界を支配する者 薔薇水晶 160 因果応報―薔薇乙女 翠星石が1体出た!―
https://w.atwiki.jp/kword/pages/36.html
H・ジェイムズのホーソーン論 →http //www.gutenberg.org/files/18566/18566-h/18566-h.htm
https://w.atwiki.jp/matome3435/pages/409.html
HBでバターロール♪ 08/04/15 by p_sakura_2000 成形は下手だけどいい香りの美味しいパンがいっぱい出来ちゃった♡ http //img4.cookpad.com/report/p/473/864/D88BE22107058D207AABF52EB6D22B09.jpg
https://w.atwiki.jp/idressi3/pages/211.html
カール・H・ドランジ(かーる・はるうみ・どらんじ) 【画像:未作成】 【文章:未作成】
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/9116.html
《DDD-HERO ディアボリックガイ》 効果モンスター 星6/闇属性/戦士族/攻 800/守 800 ゲームから除外された「D-HERO ディアボリックガイ」と名のついたモンスター 1体をデッキに戻す事で、自分の墓地から「D-HERO ディアボリックガイ」 と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。この効果は1ターンに1度、 このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時に発動する事ができる。 part19-594 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/12978.html
《A-HEROアーチャーガール》 効果モンスター 星4/地属性/戦士族/攻1300/守1000 このカードが表側表示で自分の場に存在する時、自分の場の他のモンスターを 生け贄にする度にこのカードの攻撃力は300ポイント上がる。 part21-662 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/zsphere/pages/2124.html
『グリム童話集』「二人兄弟」〈KHM60〉 →その肝臓と心臓を食べると、枕元に毎朝金貨が生まれるという、黄金の鳥が登場する。 裕福な兄と貧乏な弟がおり、弟がこの鳥を捕まえて兄に売る。兄は鳥の肝臓と心臓を食べようとするが、 調理中に弟の子供たちがたまたまこの肝臓と心臓を食べてしまう。 参考文献 『完訳グリム童話集(2)』 完訳 グリム童話集〈2〉 (岩波文庫)
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/12929.html
《A-HEROスイマーボーイ》 効果モンスター 星4/水属性/戦士族/攻1300/守1600 このカードが表側表示で場に存在する時、ライフを800ポイント払う事で モンスターの召還・特殊召還を無効にする。この効果は相手ターンのみ発動可能。 part21-629 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/coh00/pages/72.html
AH-42ハイパーコブラ 浦瀬ヒガタ ■データパック(※データを使用する場合はこちらからDLしてください) 概要 正式名称:AH-42ハイパーコブラ 兵器種別:戦闘ヘリ 製造年:西暦2014年~ 兵装: 30mmチェーンガン 四連ロケット砲『キラーボア』 TOW対戦車誘導弾 など 備考: AH-1コブラの発展系である戦闘ヘリ。 主に対地戦闘などに使用される。 武装の換装などは従来のものよりも用意であり、多くのバリエーションが存在するようだ。 データ AH-42(対地装備) ハイパーコブラ, はいぱーこぶら, ヘリコプター, 1, 1 空陸, 4, M, 4000, 140 特殊能力 メッセージクラス=戦闘ヘリ ホバー移動=低空飛行 迎撃武器=30mmチェーンガン 弱点=機式 2800, 100, 1000, 90 AB-B, GNC_AH-42.bmp 30mmチェーンガン, 1200, 1, 2, +0,12, -, -, AABA, +0, 銃連L3P キラーボア, 1500, 2, 3, -10, 12, -, -, CABA, +5, 実連L4P TOW対戦車誘導弾, 1600, 3, 4, +40, 3, -, -, -ABA, -10, 実H アニメーション ヘリコプター 30mmチェーンガン, 内蔵チェーンガン 白 キラーボア, 小型ミサイル 8 TOW対戦車誘導弾, ミサイル
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/2715.html
寺生まれで霊感の強いTさん 196 名前:水先案名無い人:2009/12/03(木) 23 27 48 ID +OSrQTW00 全選手入場!! 虎殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み人間凶器が甦った!!! 武神!! 愚地独歩だァ――――!!! 総合格闘技はすでに我々が完成している!! 日本拳法稲城文之信だァ――――!!! 組み付きしだい投げまくってやる!! 五輪アマレス代表 ロジャー・ハーロンだァッ!!! 素手の殴り合いなら我々の歴史がものを言う!! 素手のムエタイ ムエカッチュアー ジャガッタ・シャーマン!!! 真の護身を知らしめたい!! 少林寺拳法 三崎健吾だァ!!! ボクシングは3階級制覇だがケンカなら全階級オレのものだ!! パナマの鉄拳 ラベルト・ゲランだ!!! 打撃対策は完璧だ!! 全日本柔道 畑中公平!!!! 全格闘技のベスト・ディフェンスは私の中にある!! レスリングの神様が来たッ ローランド・イスタス!!! タイマンなら絶対に敗けん!! 暴走族のケンカ見せたる 特攻隊長 柴千春だ!!! バーリ・トゥード(なんでもあり)ならこいつが怖い!! ブラジルのピュア・ファイター ズールだ!!! 韓国海兵隊から炎の虎が上陸だ!! テコンドー 李猛虎!!! ルールの無いケンカがしたいからバウンサー(用心棒)になったのだ!! プロのケンカを見せてやる!!リチャード・フィルス!!! めい土の土産にベルトとはよく言ったもの!! 達人の奥義が今 実戦でバクハツする!! 渋川流柔術 渋川剛気先生だ―――!!! 世界ヘヴィ級チャンプこそが地上最強の代名詞だ!! まさかこの男がきてくれるとはッッ アイアン・マ「ちょっと待ちな」 そのときアナウンスを遮って一人の男が入場してきた 寺生まれで霊感の強いTさんだ Tさんはアイアン・マイケルの目の前まで歩み寄ると呪文のようなものを唱え「破ぁ!!」と叫んだ するとマイケルの体から「Nooooooooo!」という叫び声と共に幽霊らしき人影が飛び出した! マイケルはその影を見て「ジョン・L・サリバン!?」と驚いていたが、人影はそのまま消えてしまった 「名のあるボクサーだったようだが、幽霊が最強の男を決める戦いにでしゃばるもんじゃないぜ」 そう言ってTさんは観客席へと戻った 寺生まれはスゴイ、俺はTさんこそが地上最強の男だと思った 関連レス 205 名前:水先案名無い人:2009/12/05(土) 08 31 43 ID LAWmnN8K0 寺生まれのTさんネタは、オカ板住人じゃないと 通じないネタな気がするなあw オカ板でさえ、怪談や都市伝説のオチを寺生まれのTさんが 全部解決する改変スレとかあったけども。 206 名前:水先案名無い人:2009/12/05(土) 15 38 24 ID 6PI+hHOc0 205 そう前もって断りを入れるならアリだと思う コメント 名前